Nmapの日本語訳の注意点
Nmapは無料のセキュリティスキャナーとして非常に定番のツールのため、インフラやセキュリティ分野のITエンジニアの多くは利用したことがあると思います。
初学者の頃、Nmapの使い方を調べようとNmapの公式ガイダンス(https://nmap.org/)を参照した経験がある人も多いのではないでしょうか。実は、日本語訳(https://nmap.org/man/ja/index.html)を参照している方々には一点注意した方が良いかもというお話があります。それが、日本語訳のインデックスページの注記に書かれている内容です。
このドキュメントでは、Nmapバージョン4.50について説明しています。最新のドキュメントは、英語で
Nmap リファレンスガイド (Man Page)https://nmap.org/book/man.html
から入手できます。
現在(2025年1月)のNmapの最新バージョンが「7.95」なので、相当前に情報の更新は止まっていることになります。ありがたいことに情報更新の取り組みをされている方のお話も聞きますが、まだ実際には更新されていません。
では、日本語ドキュメントを参照するのが意味がないというかというと、そうではありません。基本的な使い方やよく利用されるオプションのについては、現在も概ね同じです。ですので、Nmapについて応用的な使い方を知りたい、細かい挙動まで把握しておきたいという方々は是非オリジナルである英語版(https://nmap.org/book/man.html)の参照に挑戦してみてください。